皆様のパン作り応援します。
SAKU(@saku_papa.homemade)です。
この記事は
パン作りに必要な基本材料
について解説します。
- パンの材料って?
- その役割は?
- パンの材料ってどこで買うの?
- SAKUが使っている材料を教えて〜
といった悩みを持つ
パン作りにおいて未経験者と初心者の皆様に向けた記事となっています。
作るパンの種類によって材料は変わるので、今回は
当ブログで紹介する
簡単パンレシピに使用する
8種類の基本材料
を紹介します。
パン作り知識ゼロから独学でパン作りを続けてきた、今までの私の経験から
この記事で紹介する基本材料について知ることで
- 手作りパンが焼けるまでの
- メカニズムに
- ワクワクしながら
- パン作りを楽しむことができる
と考える情報のみを厳選しましたので、是非とも参考にして頂けたら嬉しいです!!
楽しく材料を揃えて
パン作りスタート!!
パンの主材料と副材料
パンの主材料って?
パンの主材料とは
- 小麦粉
- 水
- イースト
- 塩
この4つを指します。
これらは
- 小麦粉はパンの主成分となり
- 水は各材料をつなぐ等の様々な要素を担い
- イーストは生地を膨らませ
- 塩は味を決める
といった重要な役割を担っています。
逆に言うと
これらが1つでも欠けると、私達が日常的に食べているようなパンにはならないんですね。
パンの土台となる材料です
パンの副材料って?
パンの副材料とは
- 砂糖
- 乳製品(牛乳など)
- 油脂(バターなど)
- 卵 などなど
を指します。
主材料と組み合わせることで
パンに甘みや香り・風味をつけたり
しっとりと柔らかいボリュームのある生地になる などなど
入れる副材料によって、様々なバリエーションのパンを作ることができます。
副材料のおかげで
様々な種類のパンが焼けます
パン作りの基本材料
①強力粉
強力粉はパンがその形を保つために必要不可欠な材料です。
まずは強力粉から解説
強力粉とは小麦粉の種類の1つ
恥ずかしながら以前の私は
「小麦粉=薄力粉」だと思っていました..
実際は
小麦粉という大きな枠の中に、強力粉・準強力粉・中力粉・薄力粉が存在しています。
強力粉・準強力粉・中力粉・薄力粉
日本では、それぞれに含まれるたんぱく質の量の違いでこれらを分類していています。
たんぱく質が一番多いのが強力粉で準強力粉、中力粉、薄力粉の順に少なくなります。
強力粉>準強力粉>中力粉>薄力粉
このたんぱく質が多いほど、グルテンというパンの粘りと弾力を生み出す物質が多く生み出されます。
グルテンの役割
グルテンはパンの骨組みと言えます。
これが多くできる強力粉は、イーストから発生するガスをしっかりと保持して
パン作りにありがちな
- 生地が膨らまない
- ふっくら焼けない
といった失敗も少なくなるため、パン作り初心者や未経験者にもオススメな小麦粉です。
外国産強力粉と国産強力粉の違い
強力粉の中でも大きく分けて外国産と国産の2種類があります。
*外国産小麦を原料として製造された強力粉を外国産強力粉、国産小麦を原料として製造された強力粉を国産強力粉と当ブログでは分類します
- 外国産強力粉
- 国産強力粉
当ブログで紹介するパンレシピで使用するのは
外国産強力粉のみ!!
理由はただ1つ!!
スーパーで手に入りやすいのは
外国産だから
「まずは作ってみる」ことを全力で応援する当ブログにおいて
一般的なスーパーで手に入りやすい外国産の強力粉の使用が1番合理的なんです。
よく見かけるカメリヤも
外国産です
その他に
国産強力粉は外国産強力粉と比較し、たんぱく質量が少ないと一般的には言われています。
ということは、必然的に形成されるグルテン量も外国産よりは少なくなるので
パン作り未経験者や初心者さんには、グルテン量が多く形成されて扱いやすい外国産強力粉がオススメであるとも言えます。
ただし、誤解がないように付け加えますが…
国産強力粉が、特別に扱いにくい訳では無いですし、何より
国産強力粉で作るパンは風味豊かで本当に美味しいです。
私の愛用強力粉
ご参考までに私が使用している強力粉はこちらです。
規格 | 1kg |
原材料名 | 小麦(カナダ産又はアメリカ産) |
コスパ抜群のイオンのPB商品です。
手捏ね・ホームベーカリー使用のどちらでも、上質な質感のパン生地を作ることが可能な点に非常に満足しています。
この強力粉から
多くのパンを生み出しました!!
②砂糖
砂糖はパンに甘みを付ける役割..
だけではありません!!
砂糖の役割は多いんです
イーストのエネルギー源となる
砂糖はイーストの発酵を促進するためのエネルギー源となります。
ただし実際にイーストが使用可能なエネルギー源は
糖の中でも分子の小さなブドウ糖や果糖です。
イースト自身が持つ酵素で砂糖を分解することで、ブドウ糖や果糖を得て、活発な発酵が進みます。
イーストのエネルギー源=ブドウ糖・果糖
砂糖➡(イースト自身が持つ酵素が砂糖を分解)➡ブドウ糖・果糖に分解
焼き色を付ける
パンに焼き色が付く理由として
- メイラード反応
- カラメル化
の2つが挙げられます。
- メイラード反応
- 材料に含まれるアミノ酸やたんぱく質と還元糖(ブドウ糖、果糖など)による化学反応のことで加熱時に促進される
- この際に生成される様々な物質が焼き色や香ばしい香りに関与する
- カラメル化
- 糖が高温下で熱分解されて茶色く色づく反応
- カラメルソースを想像してもらうのが一番分かりやすい
生地にしっとり感を与える
砂糖には水分を保持する保水性という性質があります
- 保水性
- 簡単に水が蒸発してしまいそうな高温のオーブンで焼いた後でも、生地がしっとりとしているのは、生地内の砂糖が水をしっかりと離さず掴んでいるから
砂糖の種類
世界で一般的な砂糖といえば、グラニュー糖を指します。
この点からも世界のパン作りにおいては、グラニュー糖を使用するのが一般的。
しかし日本の家庭では一般的に上白糖がよく使われています。
上白糖は転化糖(ブドウ糖と果糖)を含む割合がグラニュー糖より多く、保水力が高いと言われています。
なので、より柔らかくしっとりとしたパンを焼き上げたいのなら..
理論上は上白糖を選択するのが妥当とも考えられます。
ですが..
私は今まで砂糖の種類を替えて
味や食感に
大きな変化を感じたことはないかな..
というのが正直な感想です。
私の愛用砂糖
ご参考までに私が愛用している砂糖はこちらです。
内容量 | 600g |
原材料名 | 原料糖(さとうきび(沖縄県産100%))/水酸化カルシウム |
産地 | 沖縄県 |
以前から我が家に常備してある砂糖であるため、パン作りでも使用しています。
甘さや焼き色・食感など問題なく、美味しく焼き上がる点に満足しています。
もちろん上白糖でも、当ブログのパン作りにおいて問題はありません。
③イースト
イーストの役割は生地を膨らませることです。
アルコール発酵とは
アルコール発酵とは
酵母(イースト)が糖を取り込み、炭酸ガスとアルコールと少しのエネルギーを発生させる反応です。
パン作りにおいては、このとき発生した炭酸ガスが生地を膨らませる働きをします。
また、生成するアルコールによって、パンに風味や香りが付きます。
- アルコール発酵
- 酵母(イースト)が糖を取り込み、炭酸ガスとアルコールと少しのエネルギーを発生させる反応
- アルコール発酵からの生成物
- 炭酸ガス➡生地を膨らませる
- アルコール➡パンの風味や香りの要因
- 少しのエネルギー
イーストの種類
市販されているイーストは主に
- 生イースト
- ドライイースト
- インスタントドライイースト
この3種類に分けられます。
ですが
私が今後投稿するレシピに使用するイーストは
インスタントドライイーストのみ!!
その1番の理由は
扱いが圧倒的に楽だから!!
生イーストは
1ヶ月程度しか日持ちせず、水に溶いて使用する必要があります。
ドライイーストは
長期保存可能ですが、予備発酵(40℃程度のお湯に溶かしてイーストを起こす作業)という一手間が必要です。
しかし
インスタントドライイーストは..
そのまま入れるだけでOK!!
加えて
スーパーで手軽に手に入るのは、圧倒的にインスタントドライイースト!!
ということで
パン作り未経験者や初心者の方には
- 扱いが圧倒的に楽で
- 購入しやすい
インスタントドライイーストをオススメします。
私の愛用インスタントドライイースト
ご参考までに、私が使用しているインスタントドライイーストはこちらです。
規格 | 50g |
原産国名 | フランス |
コスパ抜群なイオンのPB商品です。
比較的安価ではありますが、問題なく二次発酵が可能な点に満足しています。
これに加えて私は
も使用しています。
砂糖を入れる量が少ないパン(ハード系など)において香り高いパンが焼けるので、こちらもお気に入りです。
④水
当ブログで使用する水は一般的な水道水です。
水の役割
小麦粉に含まれるデンプンが加熱されると、水を吸収して糊化(こか)して柔らかくなります。
たんぱく質がグルテンに変化する過程にも水が必要です。
また、材料を均一に混ぜ合わせるためにも水は必要ですし、イーストを活性化させて発酵を促進させる役割もあります。
- 水の役割
- デンプンの糊化の過程に必要
- たんぱく質がグルテンに変化する過程に必要
- 材料を均一に混ぜ合わせるために必要
- イーストを活性化させて発酵を促進させるために必要
ミネラルウォーターは使える?
パン作りには硬度100mg/L程度のやや硬水が適していると言われています。
その理由としては
グルテンの繋がりが強くなるから。
逆に硬度が低い水を使うと
グルテンの繋がりが弱くなり、生地がベタつきます。
なので結論としては
パン作りに適した硬度のミネラルウォーターであれば使用可能
ただし
硬度が高い水はグルテンの繋がりが強くなりすぎて
固くなったり発酵が遅れるといったデメリットが出現しうることを考慮する必要があります。
日本の水道水は硬度50mg/L前後で軟水に分類されることが多いようです。
理想は先程の通り、硬度100mg/L程度ですが
私の経験上
日本の水道水でも十分美味しいパンは作ることができるので安心してください。
ちなみに私は
水道水しか使ったことないです
蛇口をひねれば手に入るという利便性からも、当ブログでは水道水を使用します。
⑤塩
材料としてパンに入れる塩の量は、ほんのわずか。
しかし、味を決める以外にも塩には多くの役割があります。
- 塩の役割
- 味を良くする
- グルテンの補強
- 発酵のスピード調整
- パンの保存性を高める
1つずつ解説します!!
味を良くする
塩の入れ忘れはパン作りにおいて、よくあるミスです。
私も今まで何度も入れ忘れましたが..
塩なしのパンは正直おいしくないです。
一口食べた瞬間、残念な気持ちに..
塩には、ただ塩味を付けるだけでなく
パンの風味や砂糖の甘さを引き立てるといった、パンをより美味しく感じさせる効果もあります。
グルテンの補強
塩はグルテンの網目構造を密にします。
これによって、弾力ある引き締まった生地ができ、ボリュームある焼き上がりになります。
発酵のスピードを調節する
アルコール発酵が早く進み過ぎると、香りに乏しい味気のないパンになります。
しかし
適量の塩を入れることで、イーストの活動を抑制し、適度に発酵が行われることで生地の熟成も進みます。
パンの保存性を高める
塩には雑菌の繁殖を防ぐ役割があり、パンの保存性を高めます。
加えるのは少しですが
様々な役割があります
私の愛用塩
残念ながら、特にありません。
その時々でスーパーで販売している一般的な塩を購入しています。
もし岩塩等を使用して風味や味にこだわりたいという方は
塩の主成分である塩化ナトリウムが90%以上含有されている商品の使用がオススメです。
というのも
塩の役割はあくまで塩化ナトリウムが担うから。
塩化ナトリウムの含有量が少ない塩を使うと、パンの仕上がりに影響がでる恐れもあります。
岩塩などの特殊な塩を使用する場合は
塩化ナトリウムの含有量に注意!!
ということで
最初のうちは特殊な塩の仕様は避けるのが無難と私は考えます。
⑥卵
卵はパンの風味、食感、色味を良くします。
- 卵の役割
- 風味を良くする
- 食感を良くする
- 色を良くする
パンに
味の高級感と見た目の美しさをプラス
風味を良くする
卵はパンにクリーミーで豊かな風味を加えます。
特に卵黄は、濃厚かつコクのある風味をパンに与えます。
食感を良くする
卵黄に含まれている脂質により、きめ細やかでしっとりとした食感となります。
一方で
卵白は、たんぱく質が多く含まれており、これが熱で凝固することで歯切れのよい食感を生み出します。
色を良くする
卵黄には黄色からオレンジ色を示す色素が含まれており、生地が黄色っぽくなります。
生地表面に塗ることでも、美しい焼き色と光沢がでて、魅力的な見た目のパンになります。
私の愛用卵
残念ながら特にありません。
その時々でスーパーで販売している卵を購入しています。
ちなみに
当ブログ内のレシピの大部分は全卵を使用します。
その理由は1つだけ
卵黄と卵白に分ける手間が省ける
「まずは作ってみる」ことを全力で応援する当ブログにおいて
手間を少しでも感じる工程を減らすことは重要と考えます。
たしかに
卵黄(または卵白)のみを使用したほうが美味しいレシピの場合もあるかもしれません。
しかしそれ以上に
「まずは作ってみる」ためのハードルを下げることを当ブログは第一に考えています。
ということで
当ブログで投稿する簡単パンレシピには全卵がもってこいです。
余った全卵はお弁当用の
スクランブルエッグにしています
⑦無塩バター
バターはパンに豊かな風味を与えて、生地の膨らみを良くします。
- バターの役割
- 風味を良くする
- 生地の膨らみを良くする
風味を良くする
バターは乳脂肪特有の風味をパンに与えます。
また砂糖と同様に、加熱することでメイラード反応が起こり、香ばしい香りも生み出されます。
生地の膨らみを良くする
バターには可塑性という性質があります。
- 可塑性とは?
- 力を加えて形を変形させた後、その力を取り去っても元に戻らずにその形を維持する性質
この性質により、生地中のグルテンの膜に沿って分散したバターが生地とともに伸び、その形を維持するので、膨らみが良くなります。
また、生地の潤滑油としても働くので、伸びやすい生地ができます。
油脂の種類
油脂にはバターの他にマーガリンやサラダ油など、様々な種類があります。
しかし今後
当ブログで使用する油脂の大部分は
無塩バター!!
その理由は1つだけ
パンレシピに使用される頻度が多い油脂だから
インターネットやSNS上でパンレシピを検索すると
その多くが油脂に無塩バターを使用しています。
今後、当ブログ以外のレシピでパンを焼く際にも
無塩バターを用いたパン作りの経験は活かされるはずです。
加えて
パン作り未経験者や初心者の方に
まずは
焼き立ての
あの豊かなバターの香り・風味を
ぜひとも味わって頂きたい
という私の願いもあります。
ちなみに
有塩バターでもパン作りは可能ですが、有塩バター内の塩分を計算して塩の量を調節する必要が生じます。
もちろん、その分手間が生じるので当ブログではオススメしていません。
私の愛用無塩バター
ご参考までに私が使用している無塩バターはこちらです。
内容量 | 150g |
原材料名 | 生乳(北海道十勝産) |
焼き上がりのパンに感じるバター特有の豊かな香り・風味に非常に満足しています。
バターの風味・香りは最高!!
⑧スキムミルク
スキムミルクはパンにミルクの風味と香りを付けて、焼色を濃くします。
- スキムミルクの役割
- パンにミルクの風味と香りを付ける
- 焼色を濃くする
脱脂粉乳とも呼ばれています
パンにミルクの風味と香りを付ける
スキムミルクは牛乳から水分と乳脂肪を除いたものです。
牛乳より安価で長く保存可能なので、パンにミルクの風味や香りを付けたいときに非常に便利です。
焼き色を濃くする
スキムミルクに含まれる乳糖は、加熱することでメイラード反応が起こり焼き色を濃くします(砂糖の項参照)。
イーストは乳糖をブドウ糖などの小さい分子に分解できないので
結果として、乳糖はイーストの栄養源として使われることなく、効率的に焼き色を付けることができます。
- スキムミルクに含まれる乳糖
- イーストは乳糖をブドウ糖などに分解できない
➡乳糖はイーストの栄養源とならずにメイラード反応に使われる
➡結果、焼き色が効率的に付く
- イーストは乳糖をブドウ糖などに分解できない
私の愛用スキムミルク
ご参考までに私が使用しているスキムミルクはこちらです。
内容量 | 175g |
原材料名 | 脱脂粉乳(乳成分を含む、国内製造) |
牛乳と異なり粉末なので取り扱いが簡便である点に満足しています。
スキムミルクは
使い勝手が非常に良いんです!!
まとめ:パン作りの基本材料8選!
振り返るとこんな感じ
- パンの主成分
- 当ブログでは手に入りやすく、かつ扱いやすい外国産強力粉を使用
- 甘みだけでなく、イーストの栄養源となったり焼き色等にも関与
- 当ブログではきび砂糖を使用(もちろん上白糖等でも可)
- 生地を膨らみや、パン特有の風味や香り等に関与
- 当ブログでは、扱いが圧倒的に楽なインスタントドライイーストを使用
- 小麦粉のデンプンの糊化やグルテン形成等に関与
- 当ブログでは水道水を使用
- パンの味や保存性等に関与
- 当ブログでは料理に使用する一般的な塩を使用
- パンの風味や食感、色味等に関与
- 当ブログでは主に全卵を使用
- パンの風味や膨らみ等に関与
- 当ブログで使用する油脂は無塩バター中心
- パンの風味や香り、焼き色等に関与
- 牛乳と異なり、粉末なので扱いやすい
今回、私の経験談をもとに各材料について紹介させていただきました。
皆様のご参考になればうれしいです